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まんがで変わる仕事は楽しいかね?レビュー

 「仕事は楽しいかね?」そう問われた時に楽しい!と心から即答出来る人は何人いるのでしょうか。

一見、ふざけたタイトルに感じますが、仕事感について学べるとても面白い本です。

オリジナル版とは主人公や設定が異なるものの、漫画仕立てで誰でもとっつきやすく、要点がまとまっているので短時間で読めておすすめです。

 

ちなみにオリジナル版はこちら▼

オリジナル版は当然ながら活字ですが、こちらもわかりやすく活字にしてはサクサク読めます。

 

まんが版あらすじ

主人公は、デザイナーの仕事に憧れるも、月日に流され気づいたらカフェでアルバイトを続けている奈津。今の環境に特別な不満はない、しかしこのままで良いのだろうかと漫然とした不安を抱えています。そんな時、偶然見つけたカフェでマックス・エルモアというおじいさんに出会い、仕事に取り組む姿勢や考え方が変わっていくという物語です。

 

この本が教えてくれること

・立ち止まって「今」を考えること

このことは、ジャネの法則を用いて説明されています。

ジャネの法則とは、歳をとるほど、人は1年を短く感じるという法則。これは10歳の子供の1年は人生の1/10であるのに対し、60歳の人の1年は人生の1/60であるという事実から時が早く過ぎ去るように感じるというものです。

社会人になるとどんどん時は進み、時間の流れに飲み込まれてしまいそうになります。そんな時、立ち止まって「今」の自分と向き合う。それが第一歩だと教えています。

 

・退屈と不安は双子

多くの人は退屈と不安は同時に存在しないと思っています。

しかし、エルモアのセリフに「多くの人はしたくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れているんだ」とあるように、現実は不安を感じるからこそ、人は退屈を選んでいるといえます。

そして、自身が経験してきたなかで培ってきた感情がかつて想像した明るい未来に対して辛いと感じた時に人は絶望します。

今の生活に不満を感じているのに行動は取れず時だけが進んでいく状態です。

 

・目標を立てることの弊害

物語の中で主人公奈津は明確な目標を持って人生の計画を実行していなかったから夢は叶わなかったと後悔しています。

しかし、エルモアは目標を立てることの弊害を説いています。

例えば、アメリカではやりたい仕事に就いたのに幸せでないと精神分析医のところに相談に来る人が多いようです。

結局のところ、ずっと思い描いていた夢を叶えたとしても幸せとは限らず、むしろ当初の夢にこだわるが故に不幸になることもあります。一方で黒澤明星新一JKローリングは途中で夢を諦め、新たな人生を歩んだからこそ今の成功があります。

 

・試してみることに失敗はない

エルモアのセリフに「今日の目標は明日のマンネリ」というものがあります。

成功する人は何度も何度も挑戦しています。物語ではコイン投げが例に出てきますが、コインの表を出せるということはコイン投げの天才なのではなくて、表が出るまで何度も挑戦したからという考え方です。

 

・試すことを続ける

仕事を楽しむためには好きなことを仕事にすることが近道です。

しかし、多くの人は自分の好きなことが何なのかわかりません。

では、どうすれば良いのか。

それは遊び感覚でいろいろなことを試すのです。

未来は誰にも予測できません。目標や計画を立てても、時が経てば状況は変わります。

それなら、自分が楽しめそうなことをまず試してみる。

唯一掲げるべき目標は「明日の自分は今日と違う自分になること」

毎日違う自分になる=試すことを続けることです。

 

・偶然は発明の父

この本では事例として、コカコーラーができたきっかけ、チョコチップクッキーができたきっかけ、ジーンズを開発したリーバイ・ストラウス、柿の種ができたきっかけを取り上げています。いずれも意図して作られたものではなく偶然の産物でした。しかし、偶然の産物は決して運が良かった訳ではなく、偶然に気づく力があったからこそ生み出すことができたと教えています。

 
・革新的なものは論理的思考では生み出せない

人は何かを好きになる時、まず少ない情報から対象を好きになり、それから付加情報を知ります。最初に評価がある、という事実が存在し、自分の信じ込んだ情報しか耳に入れようとしない認知バイアスが生じます。いくら論理的思考で好きな物を考えようとしても最終的には最初の評価を人は大切にします。

 

・一見関係なさそうなことに目を向ける

この本ではデザイナーを目指していたのにカフェでアルバイトをしている主人公が、実はカフェのトータルデザインをしたり、ポイントカードにお客様の似顔絵を描いたりと自分の能力をデザイナーとは直接関係のない場所で活かせることに気がつきます。このように夢とは直接関係のない仕事でも、見方を変えれば自分のやりたいことを仕事にできることだってあります。

 

・その場でただちに始める

物事に適切な時や完璧なタイミングはありません。人が思いつくことは多かれ少なかれ大差ありません。大切なのはその場でただちに始めることです。また、適切な時を待とうとすると人は臆病になり、やらなくても良い理由を探すようになります。何をするか考えるより何かをすることが大切なのです。

 

・問題と仲良くなる

ベリーロールを生み出したフォスベリーは垂直飛びが苦手でした。視聴者参加型のトークショーで人気のラジオDJのアレンはゲストがドタキャンしたために視聴者を巻き込んで番組を進行することを余儀なくされました。いずれも困難に直面し、困難を乗り越えるために試した結果が革新を生み出しました。

 

・相乗効果を生む

今までにないものは、今までにあったもの同士を組み合わせて作られていることが多いです。意外な組み合わせほど革新的な商品になりやすいです。

 

・アイディアを生み出すために必要なこと

1、問題点を書き出す

問題と仲良くなることで問題は問題でなくなります

2、仕事上でやったミスを全部書き出す

3、仕事に関してやっていることを全てリストアップする

その時、できるだけ細かくし一度書いたものは重複して書きません。

この3つを行うことで、革新的なアイディアが生まれます。

 

感想

以上が私がこの本を読んで得たものを簡単に纏めたことです。

仕事は毎日単調で同じことの繰り返しのように感じていました。

しかし、日常のあらゆる偶然に気づくことができれば、革新に繋がり、革新を起こしていけば周りも変わり、自分自身も楽しく仕事に取り組めるのかもしれないと感じました。

また、この本で意外だったことは仕事が楽しいと思うことと待遇の相関関係はないそうです。

給料が低かったらモチベーションは上がらないというのが私の考えだったのですが、確かに私も小さい頃給料も出ないのに徹夜までして夢中になってホームページを作っていたなぁと思い出して、確かに好きなことなら待遇など関係なく苦にならないなと気づきました。

明日の自分は今日の自分とは違う自分になる、まずはこのことを目標にしていろいろなことを試してみようかなと思いました。

 

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